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2012年5月

2012年5月31日 (木)

お茶畑から農業を考える

少し経ってしまいましたが、お茶どころ静岡では新茶の収穫時期となりました。

今年は初めて、丸子のお茶畑で収穫のお手伝いをさせて頂きました。

広く険しい茶畑を家族三人で栽培されている事にまず驚きです。

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お茶の葉の柔らかいところを機械で収穫します。
刈り取ったお茶の葉が入る袋を後ろから支えています。

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こんな急なところにお茶畑はあり、足場はかなり悪いです。

もうすぐ還暦になるお母さんも足袋を履いて斜面で作業するのはびっくりです。
お母さんも嫁に来て当然びっくりし、「足袋だけは履きたくない」と言っていたものの、今では「足袋を履かなきゃ作業にならない」と笑っていました。

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足場が急なので、収穫したお茶の葉はトロッコで下まで運びます。

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斜面でのたった数時間の作業で、スニーカーはこの通りです。

やはりお母さんのおっしゃる通り、足袋でないとダメですね。。。

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収穫したお茶の葉を、今度は工場で加工します。

朝の数時間で工場一杯に収穫され、今度は蒸して乾燥させてという工程を夜遅くまで行います。
こちらの農家では機械が一式揃っていますが、年間で稼働する時期が集中しているため、初期コストを回収するのが本当に大変だとおっしゃっていました。
それでも茶葉だけ売っても利益は少ないのでやはり加工はしたいとの事です。

加工機械は「レンタルでもあれば助かる」とおっしゃってますし、共同の製茶工場などもありますが、時期が皆重なるのでなかなか思うようにはいかないようです。

以上、初めてお茶農家の現状を見させて頂き考える点が多かったです。

「なぜこんな斜面に茶畑を?」という疑問には「山肌で近くに川がある方が美味しいお茶の栽培に向いている」と知りましたし、これだけの作業を家族単位でやっている方が多い事も知りました。

一方で鹿児島辺りでは作業のし易い平地で栽培され、コスト面での勝負は非常に厳しいとの事です。

それでも不便な土地で栽培されたお茶には苦労した分、質には大きな違いがあると言います。気にしない人には僅かかもしれませんが、同じ市内でも山間部と、郊外のなだらかな丘陵地でのお茶の質は変わります。

海外への輸出も増えています。
昨年は国内で風評被害もあって販売が減少する中、国外では前年比増となりました。

自分の周りにも、
 国外向けに健康食品としてアピールしたり、
  抹茶ラテ等の新たな飲み方を広めたり、
   ワッフル等のお菓子で売り出したり、
     そして茶道といった伝統・文化のイベントと共に浸透させたり
と、様々な取り組みを実践される方々がいらっしゃいます。

そもそも農産物の中では関税も低いお茶ですし、国内で保護されているだけではダメだという事も農家の方々は認識されています。

「TPP断固反対」というノボリが農協に続々と立てられる中、農業の今後を真剣に考える皆さんと共に自信を持って経済連携を進めていこうと改めて感じました。

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