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2012年2月

2012年2月23日 (木)

植物工場が拓く食料問題解決への道

何度か掲載して頂いている、高校の同窓会HPにて「植物工場」について解説させて頂きました。

小池がこれまでは研究者として、そして今では政治家として取り組む、食料問題への解決の一途として紹介させて頂きます。

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龍城のWA! 第45回-3  小池政就さん(高45・日本大学講師)

  

植物工場って何?

 今回は農業、しかも工場生産という新しい体系についてご質問を頂きましたので、簡単に説明させて頂きますね。

 「なぜ小池が?」という声もあるとは思いますが、実はこの分野、農業だけでなく商業や工業も連携する農商工連携の一環として注目され、小池が研究者時代にいち早く政策提言した分野でもあるんです。(詳細は日本経済研究センターの「若手研究者による政策提言」を参照ください。)

 最初は京都や千葉、福岡等で展開されていましたが、今では全国に広がり、すぐ近くの清水町卸団地でも(!)昨年から野菜を作る工場が稼働しています。

 それでどのように野菜を作るかというと、室内で最適な生育環境をつくりだすんです。
気温や湿度にはじまり、野菜に与える肥料や照らす光の量と質、二酸化炭素濃度を全て人工的にコントロールします。例えば日光の代わりに蛍光灯やLEDを用い、土も使わずに水耕栽培で養分を送ります。

 そのため場所を選ぶ必要がなく、何と東京の丸の内のビル内でも生産されていたりします。
 その他のメリットとして、栽培日数がとにかく短く、年間20毛作近くが可能で連作障害の心配もありません。また常に一定の質で安定して生産でき、収穫された野菜はそのまま食べられるほど安全です。更に通常の農業のような重労働では全くなく、楽な姿勢で収穫や梱包に人手が必要となる程度です。

 私も何度も食べていますが、歯ごたえも良く、味でも露地物にもひけをとらないですね。それに光の質を変えることによって、栄養分まで通常より高めることも可能になります。例えば赤色の光だと葉が大きくなり、青色の光だとポリフェノールやビタミン等を増やす事もできます。

 ・・・と、良い事づくめのように聞こえますが、課題も当然あります。

 まず最大の課題、生産コストですね。
設備にかかる初期投資に加えて、操業にも電気料金等がかさみます。
結果として生産される野菜が少し割高になりますが、一方で捨てる部分も少なく、洗浄もいらないため加工時のコストは低減できます。また政府は半分ほどの補助金を設定しており、他にも通常の露地栽培と同様の税制にする等の環境整備が進めば普及も進むのではないでしょうか。

 また、需要がしっかり確保できるかという点も課題です。
得てして技術が良ければ、商品が良ければ成功すると思われがちですが、実はこの需要が安定的に確保できるかが大事で、この点で多くの参入者が頓挫してしまうようです。
 そこでスーパー等の小売で安全面を重視する消費者に訴えるだけでなく、飲食店と連携して使ってもらう取り組みも進められています。私の知り合いはラーメン店とも一緒に商品開発を進めたりもしています。

 といった課題もありますが、何より企業にとっては事業計画が立てられる、という点が魅力であり、生産も全てデータ化していつでもどこでも同質の野菜が作られるというのは大きな強みですね。

 最後に、エネルギーを専門とする自分が提言し続けているのが、国内だけでなく国外での展開です。

特に食料問題が今後深刻化する世界で、現地の再生可能エネルギーを使った発電設備との組み合わせはとてつもない可能性を秘めています。

 今は中国や中東諸国が食料生産のための農地を世界で買い漁っていますが、「新たな植民地主義だ」として問題になっています。また生産のための水の供給も大きな問題です。

 そこで、場所を選ばず、「水も施設内で循環してほとんどムダにすることのない植物工場」が、日本よりも発電できる太陽光や風力を組み合わせればまさに地産地消で、今まで食料の輸送のために使われたエネルギーも節約することができます。
 私もドバイやサウジで調査した際、スーパーで売られている野菜の多くが輸入品で価格もそれなりにしたのが印象に残っています。特にドバイのモールは日本より余程高かったですね。

 また植物工場は日本では「野菜工場」として野菜生産が中心ですが、より強い光量や人工の土壌を使えば穀物の生産も可能です。

 国内の高齢化する農業へ企業参入を促す、設備やノウハウによって世界の市場を拡大し経済を活性化する、そして未来の食料・エネルギー問題解決の一途になる、いっぱいの夢が詰まっています。

 お近くのスーパーで見かけましたら、ぜひその夢も一緒に召し上がってください!

■編集者より■
わかりやすい説明に感謝です。長いですが(笑)、興味のある方や詳しく知りたい方には 本文中にもあるPDFの論文 を読んで欲しいですね!

 イメージとしては9ページの表10がとてもわかりやすいと思います。

この図を見て、「植物工場のコンテナ化をして被災塩害地域や福島で安全な野菜や穀物が収穫できれば新たなブランドが生まれる!?」と閃いたんですけど・・・
「それはもはや夢ではないかも?」ということですよね?
小池さんの論文は2009年のものだから、現在はもっと発展しているのでしょう?

■小池■
ありがとうございます。
被災地での取り組み、既に進んでますよ!

外食チェーンや地元の農家の方をはじめ、計画は着々と増えていますね。

先月には実際に着工も始まった案件もあります。

特区内で法人税や固定資産税の優遇が受けられたり、ファンドとして広くお金を集める仕組みを活用しながら、復興に向けて進められてますね。同じ被災地で今後期待される大規模太陽光発電との相性もばっちりです。

 東北産野菜にあった風評被害を吹き飛ばす新たなブランドとして、また国外に展開できるシステムの構築例として、今後も目が離せないですよ。

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2012年2月22日 (水)

農業で進む新たな取り組み

小池を応援して下さる企業の社長さんで80歳を超える方がいます。

今でも自転車で通勤され、仕事も新しい事を次々とチャレンジしようとしています。

特にエネルギー分野での取り組みはどこよりも先駆的で、小池が大学で研究・提言してきた事を体現されています。 

そして今でも新たな挑戦を進めてまして、その一つが植物工場です。

室内で環境を制御し安全で美味しい野菜を年間10回以上生産できます。農地が使用できない被災地でも今注目されています。詳細は明日のブログにて紹介します。 

成人式を迎えた若者の8割が「将来が良くなるとは思えない」と答える中、今回も大先輩方が頑張っています。その会社にある「どんとこい大不況!」という凧が小池は大好きです。

私たち世代、地域からも元気を広げたいですね!

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2012年2月21日 (火)

再び1000m級の山間地へ(市内)

一年ぶりに井川に来ました。

広い広い静岡市はまだここから標高だけでも2000mは上があります。

2012ikawa

前回は雪が降り続け、帰りはひやひやしながら運転していた時期でした。

東京から来た後輩は山道でぐったりし、せっかくの静岡おでんも清流に噴射していたのを覚えています。

今回は単なるあいさつでなく、一緒に中山間地の今後のビジョンを考えさせて頂く為に来ました。

その際にカギになるのが、やはり地元のエネルギーを活かした地域創りです。

市の調査によると、井川の再生可能エネルギー賦存量のほとんどは、風力エネルギー(約1億kwh=一般家庭2万件分)であり、あとはバイオマスは少しある程度です。

ただ風力は設置に大規模な工事が必要であり、急峻な地形を考えると通常以上にコストが膨らみそうです。

そこで現地ではいま、地産の木材を活かしたボイラーの設置が進められています。

白樺荘ではこれまで重油を使用していたのを、今後はバイオマス由来の熱利用を進めるとのことです。

地元ではまだ補助金頼みで考える前提でしたが、しくみ次第では自立してかつ利益を出せる可能性もあると創造しています。

地域材でつくられた公民館で、ぜひそんな議論を膨らましていきたいと感じてます。

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2012年2月 5日 (日)

50年後の日本

昨晩は友人というか地元の政治の先輩に声を掛けて頂き、その方の知人を囲んでお話させて頂きました。

その中で、昔のリーダーには先見の明や大局を見通す力があったという話がありました。
つい先日の党大会での堺屋太一の話や、色んな機会で同様の話を聞くし、自分もそう思っています。

結局は政治家にとっては今の選挙制度の問題、経営者にとっては組織の在り方の問題、といった話にも良くなります。

そこで今日は土光敏夫さんの話になりました。

TV朝日より)

経営者でありながら自分の会社ではなく、常に未来の日本を見つめていたといいます。

今こそ、未来の日本を見つめて、お互いが知恵を出し合うときなんですね。

なぜなら貿易赤字が示しているように、今までの国のあり方が行き詰っているからです。

「有限な資源を輸入して、エネルギー多消費社会の中で商品を生産し、海外に売って、また有限な資源を購入する。」といったモデルです。

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まず有限な資源が輸入できなくなる。
化石燃料は枯渇することはありませんが、これまで同様安定的&安価に輸入することは困難になってきます。

その為エネルギー多消費社会が成立しなくなり、大量生産の商品もコスト高となり、海外でも売れなくなります。円高が続けば尚更です。

そこでどうするか。

まずは有限な資源の輸入を減らすという手段があります。その時、それでも成立する省エネ、エネルギー循環社会を構築しなければなりません。そしてその中で、エネルギー多消費型でなく知恵集約型の産業によって再び資源を購入する為の外貨を獲得する、といったあり方も一つです。

その為には国内の省エネや再生可能エネの促進、教育や研究開発によるイノベーションの創出がカギですね。

また、そもそも輸入する資源を有限なものでなく再生可能なものにする、資源の購入外貨は再生可能な資源を生み出す設備を輸出する対価で賄う、という体系は更に理想的です。

この仕組み、充分可能ですが、必要なのは産業を率い他国とビジョンを共有し実行する政治の力です。

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また貿易赤字が膨らめば日本が海外に対する借金が増え、外需頼みの利子や配当でもカバーできなくなればいよいよギリシャ化が近づきます。

その為にも上述のシフトが必要なのと、将来への危険を高める国債の消化も必要なはずです。

こちらはとにかく成長が大事です。
少なくとも国債の金利以上の成長がなければ借金は増え続けるのみです。
つまり本当に国債を無くそうとしたら成長が義務付けられている状況なんです。

そのためにどうするか。

外需を狙うなら海外のマーケットの志向に合わせる、規模で戦えるように集約化する、といった韓国を見習う取り組みが浮かんできます。

不安定な外需に頼れない場合、内需の掘り起こしが必要です。
人口減少で経済も停滞する中、内需も減りつつありますが、それでも農業、電力、医療・介護といったまだ可能性のある分野もあります。

ただ問題はこれらが常に政治に保護されてきた、新規参入を阻まれてきた構造にあります。そしてそれを打ち破るために政治のしがらみを断つ必要があるんです。

考えるほど、自分自身の挑戦への責任を強く感じます。
何とか結果を残さなければなりません。

「地獄の底から見ているぞ」
土光さんの言葉が重く響きます。

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2012年2月 4日 (土)

みんなの党大会開催!

既に報道でご覧になった方多いと思いますが、第二回党大会に行ってきました。

国会議員に加え、各地域の衆参支部長、地方議員が集結しました。

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また昨年同様、元経済企画庁長官の堺屋太一氏よりの来賓のあいさつがありました。

堺屋氏からは「まずは行政改革と道州制から!」と力強い言葉を頂きました。
以下まとめです。
  • みんなの党は戦後初めて、国会でなく国民運動から生まれた誇るべき民主主義の政党。
  • 年末からの離党騒ぎや政局には「政見」がない。
  • 今はそれが求められており、渡辺善美と橋下徹にはある。
  • なぜなら、戦後の2つのコンセプト(一. 軍事小国、経済大国、二. 55年体制下で規格大量生産)が行き詰っている。
  • それを渡辺善美が公務員制度から変えようとしたが、法律を通しても反対にあってしまった。
  • 今は体制や価値観が見直される第三の敗戦状況であり、一は幕末の敗戦、二は太平洋戦の敗戦、そして今回である。
  • 明治維新では版籍奉還、廃藩置県、教育改革を行った。これが今必要である。
  • 公務員が身分になっている現状を変えなければならない。
  • 今年が決戦の年。
  • 人柄の良い人に改革はできない。突破力が必要である。
大会前には、研修会で古賀茂明さんのお話も聞きました。
古賀さんとは経産省退職前にお会いして以来となります。

「改革なき増税はギリシャへの道」
「増税の先は増税」
との教えを頂けました。
また日本の再成長のためには、農業・医療・電力でのしがらみを断つことが再重要であり、支持母体も無い党で父親の地盤を断って闘う自分に大きな勇気を頂きました。
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元財務省の高橋洋一さんの話も非常に参考になりましたので、別途財政や経済面について併せてまとめます

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2012年2月 1日 (水)

静岡のエネルギー源! (その14)静岡に眠る再生可能エネルギー

寒いはずの冬でも静岡の日中は暖かい!

 

街頭活動しながら、自転車に乗りながら毎日実感しています。

ちなみに発電用では、静岡市の消費量の1割以上の賦存量があるという調査があります。

市内では海岸から城北辺りまで広い地域で有望です。

また風力も同様に1割近くあり、課題はこれらの変動の大きい電力をいかに地域で融通していくかです。

そのためにも小池が取り組む地域のスマートグリッド構想とその前提となる電力の自由化が不可欠です。

 

今回の東電の電力料金引き上げでも、消費者は選択肢がない中で一方的にコスト高を押し付けられて大変困っています。

更に、今回の電力料金値上げは既に昨年から引き上げられている燃料費調整分に加えられるもので、合計で30%を超える値上げになる可能性もあります。

日本が世界でも電力自由化が進められていない最後の国になりつつある中、地産のエネルギーを活かし安全な地域をつくる、その道筋を政治がつくらなければなりません。

みんなの党はどこよりも早く、震災の一ヶ月後には既に電力自由化を含んだ電力再生アジェンダを発表しています。

あとは実行あるのみです。

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