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2006年12月

2006年12月18日 (月)

12月の講義&ノビーの世界

まず大学の講義だが、淡々とこなしているように見せつつも、内情はこれまでのネタが足りずに準備がきつくなってきた。どうやら昨年より一回分ぐらい授業が多いのもあるのだが、さすがに一科目で30回分の授業をやるとするとかなり範囲が広くなってしまう。例えばアメリカ経済で言えば後期だけでも政治構造、地方財政、日米関係、環境・エネルギー政策といった感じ。それでも一応流れ的に繋がっているように見せているつもり

061218_inconvenient_truth (元副大統領アル・ゴアの「不都合な真実」出所:official website)

先週は講義では環境政策について、主に1970年代くらいからの動きを追った。元々は先進国の中でも環境への取り組みが早く積極的だったアメリカなのだが、現在の地球温暖化への取り組みがクローズアップされてイメージは低下している。ただ中をみると意見が割れていて、クリントンは条約に署名したものの当時の上院の反対にあって挫折してしまった。

国連分担金滞納の件もそうだったが、外交上一枚岩といかないケースも多い。特に政府と議会の多数党が異なる場合は顕著である。ただそれを見せることによって対外的な言い訳に使ってたりもするのかな、と勘繰ってしまう。「いや、実は払いたいんだけど議会が厳しくてさ」と責任転嫁できたり。一方そんな手段を日本がやろうとしても相手にされないのは最初のPKO法審議で明らかだった。。ま、アメリカはまた中間選挙で状況が変わってきたので今後取り組みも変わってくるかも知れない。

安保の方は中国・台湾間の有事におけるシュミレーションを皆でやってみる。結果としてやはり日本は動きが取れず、最後には結局[憲法改正してアメリカと一緒に戦う][同盟を破棄されても自衛に徹するか]といった選択を迫られてしまう。一応「周辺事態法」があるからといっても「集団的自衛権」の行使ができるようになるわけでもないだろうし。

この辺は政策上やオペレーション上でも相変わらず議論が進んでいるように思えない(こっそりやっているのかも知れないが)

それと研究関連では最近始まったのが石油関連企業の技術動向調査のお手伝い。

年内は国内の企業を中心に回ってヒアリング。

石油開発はまず最初の権益争いで資本力が物を言う世界であり、その点で弱い国内企業は地質上やや困難な油田でも回収できるような技術強化が求められる。聞いているとやはり中国への脅威が結構深刻になっている。国家をバックにした資本力に加え、今後は技術面でも日本やメジャーを脅かす可能性大である。実際に探鉱できる経験を積めるし、将来的な欧米で研究しているような優秀な人材が戻ってくる環境も整うであろう。この辺は自分も以前に英語の雑誌に載せたが、やはり現場の不安は大きい。

来年には久々にアメリカにも行く予定なんでメジャーの見解も楽しみである。

何しろ自分が海外を目指したきっかけでもある落合信彦の世界を垣間見れるのが嬉しい。今の地味な生活からいっそそちらの世界に飛び込みたいな、という思いも正直高まっていたりする。とにかく、最近停滞してた気分の転換にもなればと思う。(友達の彼女にも注意されたのだが聴いている曲選も良くないのかも。そう言えば一日に何度もミスチルの「しるし」とか平井堅の「瞳を閉じて」とか聞いてた。。一応前向きな曲なんだけど。)

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2006年12月 4日 (月)

やや脱力の毎日

だいぶ日にちが空いてしまったのでここら辺でこれまでの総括を。

まず大学院の方は、ゼミに通いつつそろそろこれまで取り組んできた研究というか計算をまとめようというところ。オイルピーク論の検証として世界の石油生産予測を行っているのだが、とにかくデータ量が膨大なのでそれの処理だけですぐに数時間かかってしまう。しかも結果は「結局中東次第だよね」みたいなところもあり、やや不安を感じつつも早くまとめようと焦る。

大学の講義はこちらも結構淡々とこなしてきた。11月はアメリカ経済の方は主に地方や連邦の財政や再建について。アメリカの州が、日本の交付税のような調整機能が無いなか、いかに自立した運営を行っているか、その制度は、といった点について学生に「自分が知事だったら」というような観点で考えてもらった。そうすると、増税は仕方ない!といった「いつもと言ってる事違うな」的主張が結構出てきたのは興味深かった。

安保の方は、日本の安保政策一般を説明した後、皆で「日本の核保有」についてディスカッション。国会では議論の是非自体が大騒ぎになってそれ以上進まないようなので、学生にはもう少し現実的なメリット・デメリットを考えてもらった。この点で参考になったの過去の研究例(内閣、外務省、防衛研究所)が主で、最近の議論だと元防衛庁長官の石破さんの談話ぐらいだったろうか。アカデミックでは以前にアメリカの博士課程で研究しているノリにもらった本があるので今度しっかり読んで見ようと思う。

なお週末の選挙手伝いはようやく終わり、結果も何とか今までが徒労にはならないで済んだ。しかしこちら側はこれまでの活動による自信と相手のやり方への憤りから大差をつけるはずだった。それだけの勢いを投票前日までは皆が感じていたと思う。それがふたを開けてみれば得票の一割にも満たない接戦で、正直驚きと失望が混ざった思いだった。

061125_fuji_2こんな景色とほんのしばしお別れ。)

全国的に広がる談合事件を受けて現職に対する世間一般の見方が厳しくなったことと、その一方で敵側はしっかり土建屋などと組んで組織固めをしてきたというなか、それでも勝てたという事は冷静にみれば収穫なのかも知れない。それでもこれまでの実績と今後の政策を比べた時に「競るはずはない」という意識が強かったせいか、一般の有権者がどのように投票するのか、企業組織は何で動くのかという冷静な見方を実は中では気づくことができなかったのかも。

その中で勝てたのはやはり婦人層を中心とする支持者の圧倒的パワーであり、彼らをつなぐ「信頼」という大きな絆を久々に目の当たりにして改めて感動を受けた。

ちなみにその後に観た「氷点」も感動的だった。自分にはどんな氷点があるのか。果たして他人の氷点を許せるのか。といった考えさせられるテーマだった。しかし子役の女の子は可愛かった。

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