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2006年9月22日 (金)

エネルギー会議×2

今日は朝から会議漬け。

午前中は「ウラン濃縮と再処理技術」について、東工大名誉教授の高島洋一氏よりお話を伺う。

核燃サイクルとかプルサーマルとか結構話題のトピックについて勉強する良い機会かな、と思ったものの内容が専門的でほぼ理解できず。廃棄物を出さないために放射性物質をいかに化学的に除去するか、という技術のお話だったと思う。高島さんは何と85歳で御自身の研究成果をまさに遺言として伝えたいとおっしゃっていた。研究者の鑑である。中曽根さんが静岡の高校出身で、当時から政治家のように演説をぶっていたという話は初耳だった。ちなみに日本の核政策は中曽根さんが持ち込んだと言われている。

昼はまた不動産屋の森山さんとバイクでぐるっと回る。残念ながら今日も不発。

帰ってきて今度は産官学の会議に出席させて頂く。トピックは「サンクトペテルブルグサミットでのエネルギー安全保障」について。外務省課長からの報告の後、皆でディスカッション。産業界からは電力やメーカー、石油元売と幅広いメンバーでそれぞれが現場の体験を持ってお話されるので非常に興味深い。かといってミクロな観点だけでなく、政府方針みたいなマクロな点にも精通されており、「研究者も頑張らなければ」と実感してしまった。外務省の課長も知識が半端なく、条約や機構の正式名から細かい数字までしっかりインプットされており完敗。

サミットに関する議論ということで、主に国と市場の役割や、個別論ではイラン問題、中国の積極姿勢、日本の戦略といった大きい話が続いた。役所の代表が冒頭に説明してその後議論というのは政党の部会と同じ形式だが、やはり議論の質が違う。例えば参加者からの各質問の主題自体は非常にシンプルであっても、補足説明による微妙なニュアンスが交わることによって議論の幅が広がるし、そこでまた現場の観点などが挙げられてくる。まぁ時間も結構長いせいもあるのだが。

イラン問題については、日本のスタンスが聞けたのも良かった。つまり「核不拡散」と「資源権益確保」は別問題であり、あくまで原理原則を主張するという方針。ただ難しいのはアメリカが主張するようにそこら辺がmixされて唱えられる声が高く、更に段階が進んで経済制裁等まで進めばおそらくどちらかを妥協せざるを得なくなる。

それと中国について面白かったのは、日本企業が現地に進出する際に合弁の形態を求められて事業をスタートするのだが、すぐ隣に100%中国企業があってノウハウ等が全てそちらにシフトされ、製品はmade in chinaとして南米などに輸出されているらしい。やっぱりノウハウの防御も難しいか。

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