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2005年12月 3日 (土)

講義(ブッシュの財政政策、ディベートon靖国)

院での発表も終わってやや落ち着き、昨日は大学での講義。

今回も二本立てで、テーマは「ブッシュ政権の財政政策」と「靖国神社に関してのディベート」。

まず、ブッシュ政権の財政方針については、これまでの講義の内容からは意外と思われるような施策を説明。つまり、財政赤字に対して増税でなく更なる減税で対処するという方針が採られている。それでも結局財政は悪化しているのだが、政府・議会の認識としては悪化要因の大半は「景気低迷」であり、「減税策が採られなかったらもっと財政が悪化していた」という論調。

その効果もようやくあってか、最近では年率4.8%の成長を達成しているのは驚きである。しかしながら、今後も続くテロとの闘いやハリケーンの影響、そして提案されている社会保障制度変更時の政府負担の増加などから懸念も残っている。それらを踏まえて、生徒に今後のアメリカ経済について予想してもらった。どんな見方がされているのか楽しみである。

051202_bush_fiscal_policy

安保の授業では、今回は3,4年生対象で「首相の靖国参拝の是非」に関するディベートを開催。

双方の立論では、否定側が良く挙げられている近隣諸国との関係と日本へのデメリットを理由に挙げているのに対し、肯定側は参拝が戦争防止に役立つというやや新鮮な主張を展開した。

その流れから、議論の中でも中国・韓国の反響とデモ等を中心としてやり取りが行われ、結局は「それら反響は靖国問題だけでない」と論駁できた肯定側が勝利した。本来は「日本の歴史観」や「東京裁判史観」という、他国がどう言うかでなく自らがどう考えるかという点にも言及してもらいたかった。

見ていて面白かったのは、勝敗を決めたのは双方の立論の内容や説得性でなく、それを上手く崩したかどうかという点であった。肯定側の主張は不十分だし全く論理的でない点もあるのだが、それを指摘できずに逆に自分達の主張に自信が無くなってしまった否定側が負けてしまった。同様のことが社会でも政治でも、そして外交でも通用するだろう。改めてディベート的思考の重要性を感じた。

その後、今週締め切りの原稿の内容考えながら帰宅するも、アイデア浮かばず本を読む。久々に講義やら授業やらと何も関係ない本を読もうと意気込むも、選んだのは「石原莞爾の予言」だった。。

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