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2005年7月 1日 (金)

授業(軍事力)

さて、気を取り直して安保の授業。

今日は軍事技術・軍事革命について。肝心のインテリジェンスは時間が足りず持ち越し。。

まずは軍事力の概念から。軍事力とは、クラウセヴィッツが言うような「戦争=敵の強制・自らの意志の遂行のための暴力行為」の手段としてだけでなく、防御力としても現在の国際情勢では結局不可欠なものである。それはつまり、これまで説明してきた冷戦後の国際関係や国連の機能上の課題にもつながる。古くは高坂正尭氏も言うように、国際社会は国益を追い求める国家間の争いであり超国家組織や警察・裁判所などのシステムが未整備のうちは自らの安全は自らで保障するしかない。

更に軍事力の機能も、強制、防御だけでなく抑止や外交・安保上の交渉ツールといったように広がっている。当然構成要素も幅広い。そしてこれらの変遷を説明するためにも、軍事革命(RMAの初期からの経緯を説明。大事なのはRMAとは技術だけの革新でなくて、政治と社会、軍事組織や戦略・戦術といった組織的な変化を含むということ。特に最近はアルビン・トフラーも予言したように、情報システムの役割が高まっている。

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(アルビン・トフラー 未来学者って肩書きがうさんくさいが。 写真:NHK情報ネットワーク

特に、湾岸戦争(第一次、二次)の際の話は映画を超えた内容を含んでいる。イラク軍と米軍間でのスコープ(暗視装置)の性能の決定的な違いや、GPSを使った精密誘導団の話。また、フセインへの第一撃までの経緯、は以前観たエネミー・オブ・アメリカ007の衛星からの攻撃を思い出す。イラクに潜入していた特殊部隊が「フセインがあるレストランにいる」との情報を得て、リアルタイムで本部に連絡する。その情報が飛行中の戦闘機に伝わり、爆撃する。これが分単位で行われている。フセイン本人はこの時生き延びたのだが、この一発が最大の衝撃を与えその後の圧勝に導いている。多くの英字雑誌の表紙を飾った砂漠のストームによる影響も、予想に反して戦争の長期化に繋がることはなかった。

一方でここまで拡大した軍事力の格差がいったいどこまで続くのか、どこまで拡大するのか、といった各国リーダーの心配はいかほどかと思う。そこを補うのが、広義的な軍事力なのであろうが。

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(写真:FareedZakaria.com)

前期もあと2回。楽しんでいきます。

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