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2005年6月19日 (日)

授業(アメリカの経済外交)

金曜の授業はまたアメリカ経済から。

今回は、主に対外関係中心として、1930年代からのアメリカの経済外交の初期について。なぜ1930年代からというと、この時期は大恐慌も経験して政府がこれまでの自由放任主義から経済に介入するようになった転換が見られる。また大戦前のブロック経済への対処や、第一次、第二次大戦もあって主にヨーロッパに対する援助政策など、政府の役割が急務となっていった時期でもある。

その中で、欧州との戦債問題やら、久しぶりに聞いた武器貸与法(Lend Lease)による経過を説明。また戦後の欧州復興のためのマーシャルプランや占領地援助等によって、イギリスから覇権を譲り受け、戦後の国際秩序を構築していく流れを説明しながら、自分自身もアメリカのスケールの大きさに感心。

戦争中にその後の大きなビジョンを描いているだけでなく、それを実行できてしまう能力もすごい。ただし冷戦後はそのプロセスが準備不足であったり、その後も思い通りにいかなかったりと苦労はしているが、自らの「国のかたち」づくりに汲々としている日本と比較すると圧倒されてしまう。

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(欧州の第二次大戦関連でお気に入りのDVD。アメリカのパラシュート部隊がノルマンディー上陸から終戦を迎えるまでを忠実に再現。「プライベート・ライアン」のスピルバークとトム・ハンクスの強力タッグで画像もめちゃリアル。 写真:紀伊国屋オンライン)

来週は戦後の動きを講義予定。ここら辺は余りまとまった資料もなく、散らばった歴史を繋ぎ合わせながらの作業なんで、準備もいつも以上に大変なところ。だが前期講義もあと5回、頑張ろう。

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財政悪化に苦しむ日本や欧州主要国を尻目に、米国の財政赤字が縮小傾向にあります。 米国の財布が依然として赤字であることに変わりはありませんが、先月1ヶ月間の赤字額は353億ドル。1年前の赤字額625億ドルと比較すると、赤字額は大幅に縮小しました。 理由としては、... [続きを読む]

受信: 2005年6月20日 (月) 13時08分

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