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2005年6月20日 (月)

授業(国連改革)

安保の授業は引き続き国連について。

今回は冷戦後はじまった国連改革を経て、ようやく現在の動きについて講義。アナンが事務総長になってからの流れや、去年からのめまぐるしい各国の動きついて説明。

その中で、「日本の常任理事国入りについて」の賛否を生徒に聞いたら、大多数が賛成。メディアの論調も最近は反対を唱える声はほとんど聞かれないし、世論としてもまとまってきたのか。10年ほど前は今の小泉首相だって反対を唱えていたことから比べると、だいぶ国際貢献ということについて理解が深まってきたのか麻痺してきたのか、どっちかだろうか。外務省も広報に頑張ってるし。

一応国連は集団安保体制を基本としているのだから、武力行使に全くノータッチという形での責任負担という明確な線引きは難しいと思うのだが。自分も日本の安保理入りにはもちろん賛成だが、賛成派の大多数が結構ここら辺を楽観的に考えている点には懸念している。前回のイラク戦のドタバタの時に、「日本が非常任理事国としても安保理に入ってなくて本当に良かった」と言った人もいたが、確かにあのような場面でどう動いたか(動けたか)考えてみるだけでも結構心配してしまう。

ちなみに、先週の授業の段階ではアメリカが「新常任理事国は日本ともう一国のみ」と言い出して、G4と連携する日本にとってはまたもや難しくなってしまった。一方で、アメリカの議会は「国連が改革できなかったら分担金の一部は払わない」とか言ってるし、いまいち主張が良く分からない。また各国もそれぞれが好き嫌いあって複雑に絡んでいるし、今後結局まとまる気配もなくなってきた。

また今のままだと、拒否権の拡大もほぼ絶望的に見える。G4の唱える15年後の見直しというのも、ほぼ辞退しているに等しい。拡大が無理ならば、せめて準常任理事国(拒否権なし)を含めた理事国に(一定票の獲得によって)拒否権をくつがえす権利を与えるぐらいしないと、結局安保理自体の機能向上にも繋がらない。

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