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2005年6月21日 (火)

老いる東アジア

昨日のゼミでのシュミレーションに関して、人口統計で気になってたことを一言。

今年の初めに国連の人口予測が出たが、その中で顕著なのは東アジアの高齢化。年齢の中位値から見ると日本は2050年には今より10歳ぐらい高くなって52歳になってしまう。だが深刻なのは韓国やシンガポールで、韓国にいたっては今より約19歳高くなり54歳になる。結構若いというイメージがあったが、数十年後には日本以上に深刻な高齢化を迎えてしまう。共通するのはお互いに、移民の受入れが先進国内で極端に低いことであり、反対にどんどん受けいれているアメリカは若さを保っている。政府は一刻も早く、この国際的な人材獲得競争に力を入れるべきである。

また中国も「一人っ子政策」のおかげもあり、人口増加は抑えられる一方で構造の歪みはどんどんひどくなる。高齢化はもとより、男女比のアンバランスがかなりひどくなる。ある統計によると2020年には3-4千万人の男子が嫁不足になるらしい(日経6/7)。これら男性のやり切れない思いが何処へ向かうのか、恐いものがある。

確かに今年北京に行った時には、女の子1人に男2人といったカップル(?)もいくつか見た。またデートしても男性が女性の分も全て払うのは当たり前らしい。男性はお金やら気遣いやらで本当に大変である。これでは自分は中国人の子にはもてそうもないな・・と思ってしまう。実際、知り合いの中国人の子には「あなたはジェントルマンじゃない!」といつもダメ出しを食らっている。。

(以下参考記事)

読売新聞2005年02月25日(金)
日本、2050年も世界一の長寿国…国連予測
 【ニューヨーク=大塚隆一】国連経済社会局が24日発表した世界人口予測2004年版で、日本は2050年も世界一の長寿国の地位を保ち、社会の高齢化が一段と進むことがわかった。

 だが、もっと深刻な事態が予想されるのは隣の韓国や中国、そしてシンガポールだ。

 一方、米国は先進国の中で例外的に、若々しさを保ちながら人口増を続ける国になっている。

 世界人口予測によると、日本の人口は現在の1億2800万人(10位)から漸減し、2050年には1億1200万人(16位)にまで落ち込む。一方、平均寿命は90歳近くまで延び、2位のアイスランドを2歳分以上引き離しトップの位置を維持する。

 日本はすでに、総人口のちょうど中間の年齢(中位値)が42・9歳で、1990年代前半にスウェーデンを抜いて以来、世界一の“高齢国”を維持している。2050年には「中位値」がさらに10歳分アップし、「50歳でも世間ではまだ若い方の部類」という時代を迎える。

 しかし、高齢化がもっと急速に進むのは隣の韓国だ。現在の「中位値」は35・1歳だが、国連の予測では2050年には日本も飛び越して一気に世界最高の53・9歳になる。さらにシンガポールも日本に肉薄する高齢国になる。

 中国の高齢化も深刻だ。60歳以上の人口は現在の約1億4000万人(総人口比11%)から2050年には3倍にあたる約4億3000万人(同31%)に激増。世界の60歳以上の5人に1人は中国人という高齢者大国になる。国連経済社会局の大崎敬子・人口移動課長は「韓国も中国も欧米型の老人介護を受け入れることはできないと思っている。(まず高齢化に直面する)日本の経験から学びたいと思っているはずだ」と指摘。とくに中国については「悪名高き一人っ子政策がもたらした人口構造のひずみは日本の比ではない」と前途の多難さを予測する。

 高齢化や少子化が途上国も巻き込んでいく中で、異彩を放っているのが米国だ。人口は増え続けて2050年も世界3位の地位を保ち、上位10か国に名を連ねる唯一の先進国になる。そのうえ、「中位値」も今より5歳分アップの41・1歳になるだけ。世界全体の「中位値」が10歳分近く上昇することを考えれば、むしろ一段と「若い国」になる。その源泉は移民の力だ。若き超大国・米国の活力は今後も衰えそうもない。

 世界人口予測は、各国政府のデータをもとに国連が独自の仮定や分析を加えてまとめた。

 ◆年齢の中位値=全人口を年齢順に並べ、両端から数えて真ん中にあたる人の年齢を示す。例えば人口10001人の国がある場合、年上から(あるいは年下から)数えて5001番目の人の年齢を指す。年齢の構成を反映する指標で、中位数年齢ともいう。

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