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2005年6月20日 (月)

温暖化ガス排出の予測プロセス

今日は大学院でエネルギーのゼミ。

テーマは、京都議定書で有名な温暖化対策の研究会議であるIPCC(気候変動に関する政府間パネル)のシュミレーション。論文はネットで誰でも読めるようになっている。

IPCCと言えば、「地球の平均地上気温が1990年から2100年までに1.4~5.8度C上昇する」と予測しており、これらの研究結果に沿って各国の削減目標が設置されてきた。直接この結論を導いたものではないと思うが、今日の論文は2000年にIPCCが2100年までの温暖化ガスの排出シナリオの査定をしたものであり、結構楽しみながら読んだ。

内容は、以下の6点につき多くのシナリオからの結果の分布を分析したもの。

  • 二酸化炭素
  • 二酸化硫黄
  • 人口推移
  • 世界経済規模
  • 一次エネルギー消費
  • エネルギー単位当たり炭素排出量

結果としては、、、結果に与える主な要素や不確実性の範囲などの基礎的なものを表しているということ。という事はつまり、将来はこれだけ変動する可能性がありますよ、と言っているだけで、その根拠も人間が考える範囲のシナリオの範囲にしか過ぎない。

co2

例えば上のグラフは二酸化炭素の排出量を1990年=1として今後どれだけ変動するかを示したもので、これだけ予測に幅がある。これでどうしろと言うのか。

ただし、一応心がけとしては説得の材料になるべき点もある。例えば右の傍線は左から、「排出量削減の為に介入したケース」、 「介入か非介入か区別できないケース」、「全く介入しないケース」となっているが、これを見る限りやはり介入した方が将来の不確実性が低く抑えられるという事になる。

しかし、まさかこういう予測で各国に具体的な数値まで設定できるのか、と疑問は残る。。

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