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2005年6月 6日 (月)

カルテルとしてのOPEC

今日は大学院でのゼミでした。内容もようやく面白くなってきて、今日の議題は「石油価格決定におけるOPECの役割」です。

OPECとは、戦後まもなく世界の石油価格を左右してきた国際石油資本(メジャーズ)に対抗する形で中東諸国が集まってできた組織です。OPECは今やメジャーズを軽く凌いで石油の生産や価格を牛耳っており、有名な例としては1970年代の生産調整によって急激な価格の高騰を引き起こしました。このOPECが、これまでのように価格を支配することができるのか、という点について議論してきました。

結論としては、(当然ですが)できるということです。なぜなら圧倒的なシェアを維持し続けますので。

opec

ただ、これだけですと議論にもならないので少し補足します。

実は現在は石油を使用する際の熱効率も向上してきており、消費自体の伸びも抑制の方向に向かっていて、必ずしもOPECの思うがままとはいえない時もあります。またOPEC内でも、特に算出の大きいサウジの影響力に他国がどう付き合うか、といった問題や価格を左右する際にも短期および長期の利益やコストも考える必要があります。

石油は枯渇性資源であり、あと何十年もつかということが世界経済の大きな懸念でありますが、消費国以上に石油資源に実は大きく依存する産出国こそ今後の見通しに懸念を膨らませていると思います。中東といえば国際政治では宗教・民族間の紛争解決だけがクローズアップされてますが、石油枯渇後の将来図についてもそろそろ考える時期に来ています。

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