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2005年5月22日 (日)

政策空間勉強会(テロ対策)

アメリカでの友人、片桐範之くん(写真中央)との政策空間の勉強会に行ってきました。

DVC00020彼は現在ペンシルベニア大学政治学部の博士候補で、バリバリ安保を勉強しています。彼が今日で紹介してくれたように、ワシントンに居たころはお互い貧困を極めておりプライベートでは余り良い記憶はなかった。。たまーに外食とかしても、割り勘になると「どっちが多く食べたか」で揉めるというような事も、まぁいい思い出です。

冒頭片桐君から「テロリズムと日本の安全保障政策」について、政策空間での記事を基に発表。発表中もちょくちょく質問が出て、それに答える形で進めていくとあっという間に1時間半ぐらいたってしまった。そこでようやく僕の出番。ディスカッタントとしては既にある程度Q&Aが終わった後では大変やりにくいのだが、ポイントを絞るようにして彼の主張を構造的に分析しながらいくつかの点を提起しました。

まず、全体の流れとして「テロの概念(定義、原因、効果、対処)」→「日本の対テロ政策」となっているところを、それぞれ前後半およびその導き方について補足しました。概念から結局、「テロへの対処が難しい→日本は自国の脅威でもない対テロ戦に加わらず国内防衛に注力すべき」との論調なので、①難しいが現実的な対処の仕方はいくつかある、②「対テロ戦」とはこの場合何を指すのか、③海外派遣の際の行動基準として日本はテロだけでない「二重のリスク構造のなかでコストandベネフィットを計算しなければならないし、これだけ相互依存が高まった中で日本の理念でもある国際協力という選択肢を無視できない」といった所を説明しました。

大体思っていたポイントは述べたのだけど、かなり時間もなかったので二点だけ大事な表現を抜かしてしまったのは残念でした。

一点目は、彼の主張の結論の中での「テロ」が狭義の「対米および対欧米に対してのテロ」という前提になっていること。それでは、日本にとってのテロは何かという突っ込んだ議論がやや抜けてしまっている。もう一点は、対テロ戦に加わる=自分への脅威が高まるという主張について、「対テロ戦」という定義は軍事的なものだけを指すのか、非軍事的なものは問題ないのか、といった点も議論の余地があるなという点です。例えば以前ペルーでMRTAというテロ集団によって大使公邸占拠という事件があったが、そのメンバーのインタビューの中で彼らの動機はペルーの当時のフジモリ政権と日本との結びつきを挙げていた。つまり非軍事面であろうと「巻き込まれる恐怖」は残ってしまう。

今回はバタバタなスケジュールの中で、ディスカッタントとして片桐くんの主張をベースにしながら自分も色々考えてみた。とても良い機会だったので、今度じっくりと自分なりの主張を組み上げていこうと思います。僕の安保の考えの基礎であり出だしは防衛庁への論文ですが、読み直すとまだまだ甘いなという所が出てきたこともありますし状況も変わっていることから引き続き精進していきます。休日の雨の中、参加頂いた30人余りの方々に大変感謝します。

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コメント

すみません。
いけませんでした

投稿: ishida | 2005年5月24日 (火) 08時37分

待ってたよ。。
BCテロの話聞きたかったんだが。

投稿: 政 | 2005年5月24日 (火) 13時22分

すみません。
課題が終わりませんでした…

投稿: ishida | 2005年5月28日 (土) 23時07分

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