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2005年5月25日 (水)

FEER誌との面談

今日は午後に経産省で打合せがあった後、以前論文を投稿したFar Eastern Economic Review誌の副編集長と面談し、彼を知り合いの衆議院議員に紹介してきました。

彼は議員とのインタビューでは外交問題についてかなりストレートに質問をしていて、返答にやや曖昧なところがあるとすかさず突っ込むといった感じでとても興味深かったです。彼が特に注目していたのは、「自民党と民主党との違い」や「北朝鮮をどうするか」といったところでした。

議員の答えとしては、まず前者については、優先順位として小泉さんは同盟絶対なのに対し、民主党はアジアを重視し民間を前面に出した外交をするということ。後者に関しては、余り違いはないということです。主張としては確かにそう思います。

ただアジアの中でも中国との関係については、議員は「中国とはライバルだから今後何十年もお互い言い合うのでは」という見解でした。しかしながら「アジアとの関係を重視するなら日中関係を改善する必要があるのでは」と副編集長がさらに突っ込むと、インドやロシアといった中国の外からの関係を構築していって包囲網を作っていくといった回答をもらいました。また対中関係について、副編集長から「ODAをツールとして活用しないのか」という素朴な質問があったのですが、議員からは「もっと必要な所に使うべきでは」という回答でやや納得できていないような感じでした。

もう一つ、対北朝鮮政策の件については「自民と民主の違いはほとんどない」と明言されてました。実際拉致も経済制裁も超党派でのチームで活動していたりします。興味深かったのは拉致に関する国民の意識がかなり低下しているという話でした。昨年のある時期に開催した拉致対策の大会では5000人も集まったのが、一年後にはようやく2000人だったようです。確かに国内のメディアの取り扱いも、最近はほとんど北朝鮮の核実験の是非についてになってきました。

その後、副編集長と私の二人で日本の外交戦略や党毎の違いについて話をしたところ、日本の外から見ていると理解できない事が多いんだなと改めて感じました。ちなみに民主党の外交ビジョン等についても興味深く聞いてもらっていたのですが、「これが実際どう実行に移されるんだ?」という質問には「法律案でもなく大きなビジョンなので政権を取るしかない」と答えると「やっぱそうか。」と頷いてました。外から見てそんな実行の可能性も確実でない方針を誰が関心を持ってくれるの、と私も自問してしまいました。

明日も朝から一緒なので、また面白い議論ができるかと思います。

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